「上司が無能すぎて、仕事が進まない…」
「自分の方が仕事できるのに、なんでこんな人が上司なの?」
こんなふうにイライラしたことはないだろうか?
上司が頼りにならず、むしろ足を引っ張ってくると、ストレスはどんどん溜まる。それでも、会社にいる限り、彼らとうまくやっていくしかないのが現実だ。
では、どうすればこの状況を乗り切れるのか?
本記事では、「無能な上司に振り回されず、自分のエネルギーを無駄にしない方法」を考えてみる。感情を爆発させるのではなく、ストレスを減らしつつ、自分の成長につなげる方法を挙げてみよう。
1. なぜ無能な上司にイライラするのか?
まず、「なぜ自分はこんなにイライラしているのか?」を整理するために、自分が上司の何にひっかかっているのか?を挙げてみた。
<ここが気になる、無能な上司>
- 役職者は責任を持つべきなのに、それができていない
- 役職がある以上、それ相応の仕事をしてほしいのに、指示が曖昧だったり、他部門との調整を一切しようとしない。
- 自分の方が知見がある分野でも、上司は偉そうにするだけで聞いてくれない
- 良い方向になるように改善提案をしても、上司にその知見がないためなかなか理解されない。さらに、改善にはパワーがいるから動こうとしない。良かれと思って動いても、報われない状況が続く。
- 上司の指示が的外れで、無駄な仕事が増える
- 前例踏襲なだけの、「それ、本当に必要?」と思うような仕事を振られ、結果的に業務が非効率になる。
このように、「本来あるべき姿」と「現実」とのギャップが、イライラの正体なのだと思う。
2. イライラすると損をする理由
でも、ここで一度「この感情は本当に必要か?」と立ち止まってみる。
- 無能な上司は変わらない → 自分が疲れるだけ
- 何度指摘しても、何を期待しても、根本的に上司が変わることはほぼない。
- 余計なストレスが溜まる → 仕事のモチベーションが下がる
- 上司のことを考えるたびにイライラしていたら、精神的に持たない。
- 他人を変えるより、自分の考え方を変える方が楽
- 他人を変えるのは至難の業。でも、自分の視点や対処法を変えることで、心の負担を軽くすることはできる。
3. イライラしないための対処法
では、具体的にどうやってこの状況を乗り切るか? いくつかの方法を考えてみた。
① 反面教師として活用する
なんでこんなことをするんだろう?何が原因なんだろう?自分なら・・・と考える習慣をつくる。
- こういう時はこういう対応をすべきでは?
- どんなマネジメントが部下にとってストレスか?ではどうしたらよいか?
と、目の前の問題に対して、自分なりの解決案を考える癖をつける。
例えば、任せるでもなく責任を取るでもなく、中途半端に口を出す上司がいると、かなり仕事が進めずらい。悪気はないかもしれないが、はっきり言って邪魔だし、間違った思い込みの意見を出すくらいなら黙っててほしいと思う。
さらにこのケースの場合は、上司の思いつきを無下にできないことが常。相手の機嫌を損ねずに却下するテクニックが必要になる。めんどくさいが、こうした経験は対人スキルの向上にもつながる。
そしてもし、自分がアドバイスする立場になったら、答えそのものを言うのではなく極力、気づきや考え方だけ伝えるようにしたい。
自分が過去にマネジメントをしていた時は、先回り対応してしまったり、答えを先に教えてしまうことで部下のモチベーションや成長意欲を削いでしまったという経験をした。
もしまた自分が上司的な立場になるとしたら、「問いかけつつ、考えてもらう・気づいてもらう」ということを徹底したい。
② 自分の成長につなげる
無能な上司の下でも成果を出せる能力があれば、どこへ行っても通用するはず。
- 「上司の意図をくみ取る」スキルを磨く
- 「余計なことを考えず、効率よく仕事を回す」スキルをつける
「やっかいなクライアントだと思って割り切ろう」「この状況で成果を出せれば、自分の市場価値も上がるはずだ」と考えれば、イライラを成長エネルギーに変えられると思う。
③ 淡々とこなすスキルを身につける
最後の手段としては、感情的にならず「これは仕事の一環だ」と、あっさりと割り切ることも大事。
- 自分のキャラは捨てて、「この仕事は演技だ。私は、とあるビジネスドラマのモブ役なんだ」と思う
- 余計な提案はせず、必要最低限のエネルギーで処理できる方法を探る
- ほどよく休憩(サボり)を入れて、無駄なストレスを減らすための「仕事の距離感」を見つける
4. どうしてもストレスが溜まる場合
そして、どうしても上司にイライラしてしまうときは、次の方法を試す。
マインドフルネスを取り入れる
「今ここ」に意識を向けることで、感情の暴走を防ぐ。仕事中に数分間の深呼吸をする。マインドフルネスな音楽を聴く。
運動・自然に触れる時間を作る
仕事の合間や仕事終わりにウォーキングや軽いストレッチをする。自分の外や遠くへ意識を向けることで、頭の中の妄想から起こるストレスはスーッと消えていく。
副業やスキルアップに力を入れる
「いずれここを出る準備」をする。今やっていることを、どこに行っても使えるスキルとなるように、情報を整理し、まとめておくのもいいかもしれない。
さらに、
- 副業を始める
- 転職に向けてスキルを身につける
- 将来の選択肢を増やす(会社員以外の働き方など)
などを考えるのもいいだろう。
「いつでも辞められる」と思うだけで、気持ちはかなり軽くなる。
まとめ
無能な上司にイライラするのは、ある意味で「自分がちゃんと仕事をしようとしている証拠」。
でも、そこで感情を乱されると、自分のエネルギーを無駄に消耗することになる。
- 上司は変えられないが、自分の考え方は変えられる
- イライラを成長の糧にする視点を持つ
- 淡々とこなすスキルを身につけ、ストレスを溜めない
上司に振り回される人生より、自分の成長にフォーカスする人生の方が、よっぽど価値がある。イライラしたときは、この記事の内容を思い出そう。
まずは今週、上司にイライラしたら『これは演技だ!私はこのドラマのモブだ!』と思ってみるところから始めてみよう。